ドメインテイスティングはおいしくなくなる

ドメインを申し込んだら、なぜか別の人が同じ日に登録している・・・ということに出会いました。
どうしたって日本の名字なので、そんなタッチの差で申し込むことは考えられないし、ましてレジストリは米国内のNetworkSolutionsでどこか諸外国にその同じ綴りが偶然存在するとは思えない。

他人がドメインを占拠する「ドメイン・スクワッティング」をふと思い出しましたが、どうやら「ドメイン・テイスティング」という流行の商売らしいです。登録申し込み後5日以内はキャンセルでき料金も発生しないという、申込者保護のシステムを悪用したもので、この5日の間のアクセス動向などを見て、アクセスが多いサイトはそのまま正式登録して、広告を貼り付けたりする・・・ということのようです。

Safariは、ドメイン名の体裁ではない文字がアドレスバーに打ち込まれると、.comを補完して接続してしまうのですが、たとえばdinosと入れると、dinos.comへ繋がります(右図)。

それほど危険なサイトではないのが救いですが、ブラウザではこのような自動補完機能を持っているものが多いので「dinos.comにアクセスする人が多いな」ってことでそのまま占拠されているのではないかなと。ちなみに正式にはdinos.co.jpです。そんな風に、大手のjpドメインが存在するところは、comドメインも粗方どこかで使用されているかもしれません。

うっかり.jpというサービスでは、「ぢのす。cお。jp」でdinos.co.jpへ・・・ということができる。打ち間違いも立派なビジネスチャンスではあると思いますが、悪用されないことを祈るばかり。

IE7のようにLive Searchの検索結果を出すとか、FirefoxのようにI’m feeling LuckyやGoogleの結果になるほうが、ワンクッションとなって危険が少ないかも。

日本語を入力すると、「お名前.com」のような日本語ドメインへつなごうとして失敗しまくるので、Safariのお節介を止める方法を知りたいところ。

話はそれてしまいましたが、そんなわけでICANNも対策をすることは検討していたもよう。7/1以降ということなので、今回の”事件”には間に合わなかったのが残念です。

ドメイン・テイスティング防止に向け、ICANNが登録に新ルール導入[マイコミジャーナル]

5/1に登録されているので現地時間(ET/PT?)の5/6になれば解放されると思っていたら、日本時間の午前9時には解放されて無事取得できたみたい。あ、UTCか。うっかりしてた。

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