第4の商業地は成功するのか

あれから3年、ようやく前に進んだ感じ。

大丸倒産→新燃岳噴火、そして東日本大震災と、再建しようにも経済が盛り上がらない状況で、2年近く。経営主体が計画案を発表。

「どんな中心市街地を望むか」というアンケートでも、センターモールの有効利用として図書館の希望が多く、老朽化して建て替えも検討されていたので、やはりその方向に落ち着いたようです。市役所・美術館に隣接する1971年築の現在の建物は暗い印象。一般書架はかつて資料館として使っていたところなので窓がなく(本にとっては悪いことではないし、音もなく静かではある)、今後は採光のある明るい建物になることが期待される…。

図書館ファン(の割には遠ざかってる人ですが)としては今流行りのTSUTAYA図書館的な構成になるのかどうかはわかりませんが、隣接した都城大丸本館を取り壊して商業施設にする予定らしいので、純粋に図書館だけで新館を使う可能性の方が高いかも(もともと飲食店のあったエリアは事務所スペースにでもなるのかなぁ)。

西日本新聞の記事によれば、

市役所周辺にある図書館や健康センターなどの行政施設を移転し、集客力の向上を図る。これまで商業施設の誘致を柱とした再生案を計画していたが、市民の要望に応え、行政も加わった再生計画になった。(中略)跡地は今年3月、ハート社が約4億円で取得。7~8月に実施した市民アンケートで、子育て支援や幅広い世代が交流できる施設を望む声が多かったことから転換したという。

つまり市民は「新たな商業地」を求めていない、しかし「集客力の向上」を目指すわけです…。商工会議所が主導するので目的は中心市街地の活性化なんだけれど、この小さな意識のズレが常に存在するような気がします…。

今回の計画の中でも「図書館」や「商業施設」などが集客の核になりますが、このような「たまに来る人」が「よく来る人」になるかどうか、そして商業地を利用するかどうか、ですが。

最近、図書館では「新刊のベストセラーが順番待ちで読めない…」という苦情があるようです。新刊書を巡る問題はとりあえず別にするとして、図書館をよく利用する人の中には「それほどお金を使わない人」も含まれますし、子供たちもそこまで…。子育て支援施設にはお母さんたちがいますが、このあたりも子供に対する出費と、そうでないものに対してはまた金銭感覚が違ってきますね。

かつてのデパートが日曜日の余暇施設・レジャーランドみたいな存在だったのと同様に、ショッピングモールが人で溢れてます。必ずしも買い物するわけではないけれど、そこに買いたいものが出てくれば買う…。この存在に打ち勝てるか?というと、難しいのかなぁ。

うむぅ。当の自分は、このショッピングモールの混雑感が好みではないので、静かにお茶飲んで、本を読みながら過ごせるような庭園付きの場所が欲しいね…とは思うのですが、そんな「枯れ専」な中心市街地…出来ますかねぇ。

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