ラジオも構造不況・・・かな。

→はインターネットラジオが聴けるチューナー付きスピーカー。デザインは古いラジオっぽくて、かつて欲しいなと思ったこともありました。でも高い。

その上、日本発信のネットラジオ局がほぼなかったので、買っても海外の放送だけ。もちろん、海外の放送も面白いんですが、時差たっぷりなので、夕方に騒がしいモーニングショーだったり、早朝にムーディーなナイトミュージックみたくなります。専門局を聞いてても、日本時間の深夜2時にレクイエムが流れたり、もう悲しいのなんの。

そんなこんなで、日本の地上波放送のインターネット配信の話。

昨日の「ラジオ13社、ネット同時放送」の話がtwitter上、特にピーチクのようなラジオ好きも集まる場所では沸き立っている・・・んですが。

全体的には好意的、だけどまずFlashでの配信が不人気。↑のようなネットラジオチューナーは大抵「Flash」などには対応してないし、携帯(携帯電話とかスマートフォン)対応も面倒。とりあえずPCのみということで始まるようで、残念。将来に期待。

それから、インターネットなのに地域限定配信というのが不評。もし自分が宮崎に住んでいたなら、このニュースを聞いて「なんだよ、都会だけかよ」と怒ってしまうことは想像できるし、確かに、全国配信なら聴取者は今までよりも増える。

でも、そのリスナーは地方局から奪うことになるわけで。かといって、全国へインターネット配信する前に、現状の地上波の番組ネットワークを一方的にご破算にするなんてのは可能だろうか・・・。

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さらに問題なのは、インターネット配信では「聴取者数がリアルタイムではっきり分かる」。スポンサーとしては、いままで「どんぶり勘定」だったスポンサー料を「聞いた人の実数」で払えばぐっと減らせる・・・と考えるはず。そうなると、ラジオ局の収入ダウン。それって楽しくない・・・。

どの業界でもそうなんでしょうがそんな「構造的な問題」で、前後左右どこへ進めなくなっている。ラジオ局が利権にしがみついていると批判されるけど、沈み行く船のマストの先で「どうしようか」と海を眺めている状態のような。

・・・かといって、民放ラジオは全国に101社もあって、みんなで仲良く沈んでいくわけにもいかない。どこかが抜け駆けするってこともあるんじゃないの・・・とは思うんですが。

まぁ、NHKは今回の話に置いてけぼりだったので快進撃的に「NHKは全国配信です!」ってなるかも(といっても、もともと地上波は全国でほぼ同じ番組だけど)。もしくは地方局が連合して、全国配信開始!とか。もう、妄想の世界です。

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