なんだか、定義がはっきりしていないらしい…このスマートテレビ。
NHK、総務省、民放…なんてことが先に出てくると、バイアスになってしまうので、それを取っ払って、記事を要約してみようかと思ったけれど、ふーん、なんだか頭がでっかくなりそうで、なんだか怖い。
- 次世代テレビはHTML5などの技術で標準化
- Webとの連携がスマートテレビ
- アプリやコンテンツが特定のOSやデバイスにひも付かず、オープンに
- コンテンツ、ネットワーク、広告などへの経済効果を期待
- 産業力強化
- クラウドに置いた画像が見られる
- 音声認識
- SNS連携
- 番組と視聴者を近づける、レコメンド
- 緊急情報の割り込み
と。方向性はこんな感じらしい。
- ユーザー視点に立った使いやすいインターフェイスや安心・安全なサービスといった「ユーザー本位」
- 民間のコンテンツ/放送/通信事業者や、端 末メーカーらが協力して推進に取り組み、官が環境整備と支援を行なう「民間主導による協業」
- 国際標準に則った規格などに応じて各事業者らが参加できる環境を作る「オープンな事業環境の構築」
この3点って、なんとなくこれまで全然できてなかったことなんだろうなと。わざわざ言わなくともユーザー本位であってほしいし、官が主導しててはだめだし、参入障壁を作ってはだめ。でも、だれかが毎度これを邪魔している気がする…誰?
現状のデータ放送は、リモコン上でもdボタンが豆粒みたいだったり、カバーの中に入ってたりする(特定のメーカーかも)。わからない人がdを押しちゃうと画面が変わって「あらららら」っとなる無用なトラブルを避けているのか、データ放送は誰も見ないというデータがすでにあるのかも。
たしかにdボタンはわざわざ押さない(ウェザーニュースBS910はいきなりデータ放送だし)。
個人的に、NHKのように赤青黄緑のボタンが画面上に重ね合わせて(オーバーレイで)出てきて…というので、十分な感じはする。日テレの朝の番組の天気マークもいい。データ放送開始直後は、「いつでも天気が見られます」というのが常套句だったのだけど、お好み設定で24時間常に出す…ということができてもよいような気がする。
でも、データ放送はあくまでテレビのチャンネル単位で配信されるものなので、設定ができたとしてそのチャンネルだけ。ここらへんがすでにスマートではない。日本発スマートテレビでも、重点が置かれているのは、各テレビ局の番組との連動だったり、テレビ局が発信することに比重がいってしまいそうな雰囲気がある。
スマートテレビでも「原則、データはテレビ局が配信すべし」のままだと、チャンネルを切り替えるたびにデータを取り直し(場合によってはdボタンを押すま で取りに行かない…)、データを見ている最中にはほかのチャンネルに変えられない。
総務省はそうではない形にしたいのかもしれないけれど、特に、上のようなオーバーレイは民放の場合はCM中は中断するようにコントロールしたいという気持ちがあるし、自社の番組上に他社の情報が乗ってしまうと、情報提供元がどちらかわからなくなるという危惧があるのかもしれない(しかし、PCでYahooを見ているからといって画面上にあるものがYahooだという意識もないし、スマホでもドコモの携帯だからドコモに責任があると思う人も少ない(居なくはない)けれど)。
しかし、スマートさには欠ける。放送と関係なしに、常にデータをいつでも出せるようにスタンバイしていて、いつでもパッ!というのをスマートというのではないかなと。データと番組放送チャンネルは独立したものとしてあって、それを連動できればよいけど、チューナー2つ…になっちゃうな…。コストが。
さらには、最低限タブレット並みの処理能力は必要だけど、はて、今のテレビはそこまでのものが乗せてこない…。ブラウザ機能があったりするけど、一昔前の処理速度。そのあたり、メーカーの「コスト掛かりすぎるじゃん」という声がスマートテレビ普及を阻む要因になるかもしれないなぁ。
高いスマートテレビ…お茶の間に届く前に、終わったりしないといいなぁ。