「twitterで歌詞を書いたら、課金するかも」というJASRACの発言で、ややtwitter上も盛り上がり中。言語の壁があるから、世界には広がらないだろうなぁーと思っていたら、英語でもちょっとした話題に(「JASRAC wants to charge YOU for tweeting song lyrics! 」はこちら)。
もちろん、「twitterは一人のつぶやきのように思っているかもしれないけれど、日記ではなくて世界に発信されているんだよ〜」というJASRACの指摘は間違ってないのです。もちろん、管理楽曲を使用する場合には使用料を支払うべきではあるのです・・・。
しかし、日本にいると、ラジカセで音楽をかけてたらJASRACが飛んでくるとか、鼻歌に課金とか、事実かどうかはともかく、そこまでやりかねないというイメージは定着しつつあるのも確か。記事の中でも「JASRACは著作権者のビジネスを助けるのではなく、アーティストの新たなファンを獲得するためのアドバイスをするのでもなく、またアー ティストの収入を増やしてくれるわけでもない。彼らは著作権警察なのだ」と書かれてます。
その部分だけがクローズアップされて、単なる金の亡者だと思われているのは、残念なことだし、そう"思われないような"努力を怠っているなと思います。本来、この団体が行うべきなのは、著作権料に対する反感を生ませることではなくて、理解を深めてもらうことだろうと。
今回のtwitterの場合、どの曲の歌詞が使用されたかを特定するのは難しいので「包括契約」という形になるかもしれません。が、これにはやや反対です。
放送などに包括契約の場合1曲1曲を特定しないために、使用・不使用に関わらず管理楽曲の著作者に平均して分配されていて、実際の利用されている楽曲とかけ離れているのではないか?という不信感もあったりします・・・。
放送の場合、これまでは管理が難しかった事情があるので仕方ないですが。今のように、コンピュータで管理するシステムができてきたわけで、本来は使用された楽曲の著作者にダイレクトに使用料を届けたいと思うわけです。
もし、twitterが1曲1曲をきっちり申請することで、その曲の著作者にダイレクトに使用料が行くのなら、愛するアーティストのためにせっせとつぶやいて、CDを買う以外にもアーティストを応援できるんじゃないかと、そう思うのです・・・。
もちろん、つぶやく人ではなくtwitter社がお金を出すことになるので、twitter社にとっては負担でしかないのですが、まだまだ利用者の理解は得られるんじゃないかなと思ったりしてます・・・。
音楽や歌は人を豊かにする。twitterの中でも、歌詞を引用することによって、よりダイレクトに心情を伝えられるかもしれない。そして、その愛すべき音楽を支えるために著作権料はある。
しかし、そういう考えが今のJASRACにあるのかどうか・・・これまでの数々の発言を聞いているとちょっと分からなくなってしまうのでもあります。