radikoと復興と全国放送と

4月28日から開始された復興radiko。岩手・宮城・福島・茨城の地元局がradikoのサーバを通じて配信されています。

JFN系列のFM局はLISMO WAVEをauの携帯電話向けに配信しているので、28日から開始されています。内容もCMなしでの配信なので同じ音源を使っている様子。ラジオ福島はCMありで心なしかAMらしい温かい音質。IBC岩手放送、東北放送、茨城放送は5月中旬開始見込み。

LISMO WAVEのサービスでは被災地として千葉bayfmの配信もされていましたが、今回は対象からは外れているようです。

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地震直後は首都圏・近畿のradikoが全国に一時解放されました。今回は被災地から一時避難している方へ向けてですが、首都圏・近畿の全国解放はどういった効果をもたらしたんだろう・・・と。解放が決まった当初から「?」という疑問は抱えていたのですが、首都圏の放送を聞いている限りでは、災害情報というよりは、心の支えになったのかもしれません。

ただ、災害時の放送インフラとしては、サーバが混雑すれば輻輳して聞けなくなるということもあり、受信機側も電池の減りが早いわけで復旧状況の分からない停電下で聞くことは難しいかもしれません。やはり、電波で聞くことのできるラジオは必要。

radikoという仕組みそのものは、長期的にはラジオの認知を引き上げるので経営にプラスに働くと思います。ただ各地の放送をそのまま全国で聞けるようにすると聞く人数が増えそれがサーバの維持費用増加に繋がるところが、電波とは違うところ(全国に送信所を建てると思えば安いのですが、それと比較するのはちょっと違う)。

各局でサーバを共同で運用しているとしても、radiko利用者の総数が増えれば、やっぱり負担が増える。ラジオ局の増収分がそのままそっちに行ってしまうのでは・・・何か違う。

マスコミの一つの形態として存在しているばっかりに、とてつもなく儲かっていて、社員も一般企業とは比較にならないほどの収入がある、というイメージなので、「既得権益」とひとくくりにされがちですが、「そうかな?」と思うのです。ラジオの放送聞いていると、お金がうなっているようにはとても思えない。20年前に比べるとスポンサーの数は明らかに少なくて、24時間の放送を一部の時間帯のスポンサーで支えている感じ・・・。

radikoにはリスナーを増やす効果はあっても、リスナー増がそのまま利益増ではなくて、サーバの負担とのバランス次第。なので、放送局にとっては「全国放送」が最重要課題にはなってないだろうなと。最終的には、エリア外へは有料での配信というところに落ち着かざるを得ないのかなと思います。

好感度受信ラジオを買ったり、ミズホのループアンテナを買ったり、radiosharkとかUSBラジオを買ったりするよりは・・・楽ですもの。この3年ラジオを安定して聞くのに一体いくら使ったか 😆 。だから有料でもOKだと個人的には思うところです。

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